アモス書(しょ) 6
6 1 イスラエルの民の間で有名なエルサレムとサマリヤで、 ぜいたくにのんびり暮らしている者たちは、災いだ。 2 カルネへ行って、そこで起こったことを見なさい。 それから大ハマテへ行き、 ペリシテ人の地にあるガテへも下って行きなさい。 かつてそこは、あなたがたより栄えていました。 しかし、今はどうなっているかを見なさい。 3 あなたがたは、 迫っている罰のことを考えようとしません。 しかし、その行いによって、 さばきの日は近くなっているのです。 4 あなたがたはぜいを尽くした 象牙のベッドに横になって、 柔らかい子羊の肉や最上の子牛の肉を食べています。 5 堅琴に合わせて、むなしい歌を歌い、 ダビデ王のような 偉大な音楽家のつもりになっています。 6 浴びるほどぶどう酒を飲み、 香油を体に塗っても、 助けを求める兄弟たちのことは全く気にしません。 7 そのため、あなたがたが真っ先に 奴隷となって引いて行かれます。 酒盛りは突然終わるのです。 8 全能の主は、 ご自分の名にかけて誓います。 「わたしはイスラエルの思い上がりと 偽りの栄光をきらい、彼らの美しい宮殿を憎む。 この町とそこにあるすべての物を敵の手に渡す。」 9 一つの氏族で十人が残ったとしても、 彼らもまた死にます。 10 親戚の者が葬ることになり、 死体を家から運び出す時、 家の中に一人だけ生き残っている者に 「ほかに残っている者がいるか」と聞くと、 「いない」という答えが返ってきます。 すると、「しーっ、声を出すな。主の名を口にするな。 おまえの言うことを聞いているかもしれないから」 と言うのです。 11 主がこのように命じたからです。 大きな氏族も小さな氏族も、木っ端みじんになれと。 12 馬は岩の上を走れるでしょうか。 牛は海を耕せるでしょうか。 これは聞くだけ愚かなことだが、 あなたがたのやっていることより 愚かなことはありません。 正義をあざけり、良いこと、正しいことを腐敗させ、 堕落させているではありませんか。 13 また、無に等しい者なのに、 愚かにも、偉い者であるかのように喜びます。 ちっぽけな力を、たいそう自慢しています。 14 全能の主は言います。 「イスラエルよ。 わたしは一つの民を起こして、 あなたがたを攻めさせる。 北の国境から南の端まで、 レボ・ハマテからアラバの川筋までの全域で、 彼らはあなたがたを虐げる。」